歯を磨く

 毎日でなくてもいい

 

「2日に1度、すべての歯の面を(歯の間まで)きれいに清掃することは、毎日、歯の表と裏をうわべだけ清掃するよりも効果的である」

スウェーデンの歯科予防医・Dr.アクセルソンは言っています。

 

これは歯ブラシだけではダメ、2日に1度、虫歯や歯周病にならない為に歯の間専用のフロス(歯間ブラシ)が必要ということです。

 

細菌は12時間で蓄積の開始、2日間で歯と歯ぐきの境目に沿って蓄積し3日目、4日目で急激に増えます(オーラルケア文献より)。これがデンタルプラーク(歯垢)です。

 

デンタルプラーク(歯垢・バイオフィルム)は食後8時間くらいでの生成が始まり、24時間で目に見えるくらいの塊になり、2~3日経過すると、唾液に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分と結合して石になります。それが歯石です(照山裕子先生文献より)

 

歯の間を磨いたことがないという方はまずは週1回から始めてみませんか。

 

10、20、30年後の自分のために。 

 

3大歯磨きアイテム

ハブラシ

歯の表と裏側を効率よく磨きます。

 

歯ブラシは歯の間まで届きません。歯ブラシだけでは6割程しか磨けていないそうです。

 

(歯の面に対して縦横に毛先の向きや角度を変えてあてることで、歯ブラシだけでも歯の間まで磨けるよう教えている先生もいます。本来はそのくらい歯を1本ずつ丁寧に磨くことが理想です)

 

同じ場所を20~30回はこすらないと、細菌はしつこいもので落ちていません。ブラシのあてる角度を変えることで歯の丸みに沿いま

す。1本の歯を磨くとすると、歯の丸みに沿わせ、3方向からあてることになります。

    

ポイント!上の歯の一番奥を磨く時は、ほぼ口を閉じた状態にしますとほほの肉が伸びて歯ブラシの入るスペースができます。

フロス(糸)歯の間がすっきりします

歯と歯の間に通すことで、歯の間の面(隣接面)の細菌がこすり落とせます。歯石も歯の間から始まりますので、使って頂くと、歯石ができ始めた時もわかります。

 

使い方は、両手の中指に2回程巻き付けて、親指と人差し指で糸を持って操作します。親指と人差し指の糸を持つ距離は3cm程の短い距離にするのがコツです。難しいようでしたら、直径10cmの輪っかにして縛ってください。(下の写真)

 

歯の間に押し当てて、前後にぎこぎこのこぎりを切るように下げて入れていきます。すっと歯の間のきつい部分からぬけますので、そうしたら歯の横に押し当てて、歯の面の壁を上下にこすり、反対側の歯の壁もこすります。そして引き上げて糸を抜きます。

 

歯ブラシでは歯の間が磨けないために虫歯ができます。慣れないうちは前歯から始め、慣れましたら磨き残しの多い奥歯からなさってください。

 

難点:フロスでは磨けない場所もあります: 歯ぐきが下がって、奥歯のくぼみが出ている所にはあたりません。ここは歯間ブラシとなります。 

歯間ブラシ

楊枝に毛がついたようなブラシです。

歯と歯の間の歯ぐきの境目部分を、10回程前後に出し入れすることでこすり落とします。

 

歯ぐきの下がってしまった奥歯は、くびれ部分が出るため、フロスではなく歯間ブラシをお勧めします。歯周病などで歯ぐきの下がった方にも歯ブラシより効率よく落とせるので、ぜひ使ってほしい道具です。

 

難点: 歯間ブラシを通してしまうと歯ぐきの形が平らになりますので(歯ぐきの三角形の所)、前歯はフロスで行い、奥歯の歯も歯周病などでくびれが出ない限り、フロスがいいと思います。

 


大切な脇役

ワンタフトブラシ

(ポイントブラシ)

一番奥の歯の後ろ側って磨いたことはありますか?歯ブラシが届かない場所にピンポイントであたります。一番後ろの歯の後ろ側を磨いていらっしゃいますか?歯ブラシでも斜めに入れて何とかあててほしいのですが、この歯ブラシですと確実にあてられます。

 

くるくると円を描いたり、歯と歯ぐきの境目をなぞるようにこすります。

 

矯正のブラッケトの周り、歯の前後している場所はこの歯ブラシが効率よく磨けます。

 

悪くなりそうな歯を先に、この歯ブラシで磨くことをすすめている歯科医院もあります。 

親知らずは必要なければ何もしませんが横向きに生えることも多く、手前の7番目の歯との間がむし歯になりやすいです。この場合、抜いてしまうのも選択の一つです。歯を残すことはできても虫歯になった親知らずを治すのは難しいからです。特に女性は妊娠中に痛みが出る可能性を考えてもいいのかもしれません。

舌ブラシ

白や黄色、黒など舌をベーと出したときに真ん中あたりに色が見えませんか。色がなくても舌の上には細菌がいます。舌苔(ぜったい)と言います。これは口臭の原因にもなりますす。週2,3回歯ブラシでも構いませんので、そっとこすってみてください。こするのは10回以内にしてください。白いのは完全に取れないものですので、こすりすぎて傷をつけないようにしてください。こすりすぎを防ぐために、ブラシではなくへら状のものがおすすめです。写真のシリコンのヘラは、ネットショップで550円です。ほとんど劣化しないので一度購入して頂けば長く使えます。

 

スッキリして味覚がよみがえります。

 

舌の変化のチェックは、薬を飲んでいないのにカピカピに乾いていれば病気の合図でもあります。シェーグレン症候群、糖尿病。

舌の話ブログ

入れ歯用ブラシ

入れ歯の丸みに当てやすい角度と毛先でこうなりました。歯と同じハブラシでも入れ歯を磨いて頂いてもいいですし、総義歯の方は、写真の形の方が斜めブラシで内側はよく磨けます。

 

入れ歯ケースの中の金属は錫100%の「抗菌コマきらり」という洗浄剤です。



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