虫歯は細菌感染症

 

なぜ虫歯になってしまったのでしょうか

 

歯の周りについた細菌を1日に1度、確実に除去できれば、年齢に関係なく歯は守れます。

細菌は、細菌同士が絡み合って集落を作ります。このフィルム状の膜をデンタルバイオフィルムと呼びます。排水溝のぬめりも同じこと、細菌によるバイオフィルムです。

・細菌(バイオフィルム・歯垢・プラークともいいます)は、3日目から急増します。

・「2日に1度、すべての歯の面を(歯の間まで)きれいに清掃することは、毎日、歯の表と裏をうわべだけ清掃するよりも効果的である」(Dr.アクセルソン)

 

虫歯になった場所の細菌を、どうしたら落とせたのでしょうか

 

 これは、歯ブラシだけでは届かない場所があるということです。虫歯になりやすい場所は、噛む溝のある面と、歯と歯の間です。歯の間まで清掃する歯磨きを、2日に1度行うことで虫歯は防げるということです。歯と歯の間を磨くにはデンタルフロス要です。奥歯の歯ぐきが下がっていれば、そこは歯間ブラシが必要です。

・虫歯菌、歯周病菌はうつります。生まれたばかりの赤ちゃんにはいませんが、大人からスプーンでもらったりしているうちにうつるようです。難しいことかもしれませんが、2才になるまではお気をつけ下さいませ。

 

虫歯にならないためにできること

 

糖分をとると細菌(ミュータンス菌)が酸を作ります。

細菌の塊であるバイオフィルムの中は酸性になりますが唾液で1時間ほどで中性に戻ります。

飲食回数が多い方(間食、砂糖入りの飲み物をちょこちょこ飲む)は酸性に傾いている時間が長い為、虫歯になりやすくなります。

日中は食事や会話などで唾液が出ていますが、寝ている間はお口も動かないため、唾液の分泌が極端に少なくなります。寝る前にできるだけ細菌を落とす歯磨きが大切です。

細菌(歯磨き)、糖分(飲食)、酸性に傾く時間(だらだら飲食、寝る前の飲食)のどれかを気をつければ虫歯はふせげるはずです。

歯のない方には虫歯の原因、ミュータンス菌はいないそうです。

 

 

 

食べ方でも虫歯予防はできます

口の中は通常何も食べていない時は中性です。食事のたびに酸性に傾き、食べ終わると唾液の力で、30分から1時間ほどかけて中性に戻ります。だらだら食べをしますと常に酸性に傾いていますので、歯のカルシウム、リンなどのミネラル成分が溶けだしてしまいます。これを 脱灰 と言い、この状態が続きますと穴があいて虫歯となります。ですので、虫歯は急に穴があくわけでなく、穴が開くまでには猶予期間がたっぷりあります。食事、歯磨きを気をつければ、新しい虫歯はストップできるはずです。

フッ素は虫歯予防に効果があります

フッ素入りの歯磨剤を夜寝る前の歯みがきは口の中に残す 2度磨き が効果的です。

1回目は普通に磨き、2回目はフッ素入り歯磨きを口の中に行き渡らせ、うがいは10ml程度のほんの少しの水を含んで出すだけにして、お口の中にフッ素入り歯磨きを残してフッ素の効果をより得る方法です。

*フッ素が苦手な方は、牛乳由来の(牛乳アレルギーの方はダメです) MIペーストというのもあります。こちらも食事後に歯から溶け出していくミネラル分を歯に戻す効果があります。説明書にはフッ素入り歯磨きとの併用でより効果が得られるとのことですが、1回目はフッ素なしの歯磨き剤で、2回目をMIペーストにしていただくのも方法です。

MIペーストの原材料は精製水、グリセリン、カゼインホスホペプチドアモルファスカルシウムホスフェート、ソルビトール、PG、カルボキシメチルセルロースナトリウム、シリカ、酸化チタン、キシリトール、リン酸、香料、パラベン、サッカリンNa、酸化亜鉛、酸化Mg、グァーガムです。

*薬品が苦手な方は、歯ブラシ、フロス、シュガーコントロールでお願い致します。

虫歯の進行度とは

C1

主な治療法:穴があいたときは自然治癒しませんので、細菌に感染したエナメル質を削って詰めます。

CR:樹脂の詰め物・1回で終了3千円位

インレー:金属の詰め物・1回目型どり、約1週間後に2回目、セメントでつけます3千円位

 

インレーの自費:材質が金・白いものならハイブリッドやセラミックなどあります・1回目型どり、約2週間後に2回目、セメントでつけます2回・3万~

 

虫歯の進行度はレントゲン撮影で確認します。

 

 治療後のこと

*樹脂の詰め物、保険の前装冠は水分を吸って5年ほどで色が変わってきます。

 

保険の前装冠をセラミックにするメリットは、色もきれいですが変色しないこともあります。

 

ただ、セラミックの被せものも、こすりすぎのブラッシングは歯肉を退縮させ、歯と歯ぐきの境目が出てきますので、歯医者さんでお手入れ法を確認してください。

 

C 2

主な治療法:細菌に感染したエナメル質と象牙質を削って詰めます。麻酔をして削ります。

CR : 樹脂の詰め物・1回で終了3千~5千円

インレー・アンレー・クラウン:金属の詰め物3千~7千円

・1回目型どり、約1週間後に2回目、セメントでつけます

 

CRの自費も色と強度が良いものがあります。自費のインレー、アンレー、クラウンの材質は金、白くするならハイブリッドやセラミックなどがあります。約2回・1か月ほどで仕上がり、その間は仮りの歯が入ります。3万~7万

 

象牙質を削っているのでしばらくしみる可能性があります

C 3

主な治療法:細菌に感染した歯質と神経を取ります。神経が生きていれば麻酔をします。

まず根の治療を2回~きれいになるまで行いますので、1か月ほど。その後根充材を詰めて根の治療が終わったら、その上に土台(金属の土台なら型どりがあるので1回目型どり、1週間後に2回目セメントでつけます)を立てます。土台の上に被せものを1回目に型どり、1週間後に2回目にセメントでつけます。8千円~1万位

保険は前歯は白い前装冠(金属の冠の表面に樹脂をはりつけたもの)で出来ますが奥歯は銀歯。小臼歯は樹脂だけの白い被せものもありますが、壊れやすいのでできるかできないか歯科医師と相談。7千円位

 

自費は金・ハイブリッド・セラミックなどがあります。土台は金属だと色が透ける場合は白にしますので、土台も自費になる可能性もあります。8万~

 

C 4

主な治療法:残っている歯質がないので土台が立てられないため麻酔をして歯を抜きます。

抜いた後は一か月ほどで歯肉が盛り上がりますので待ってから。(骨は3~6ケ月で出来上がります)

入れ歯(取りはずして使います):1回目は必要なら金具をかける歯を少し削って型どり、2回目に入ります。7千円位

ブリッジ(歯にくっつけてしまいます):両サイドに歯がある時、両サイドの歯は金属の被せもので、抜いた歯の部分は偽物で表面に白い樹脂のはりつけがされています。両サイドの歯に橋のようにつなげてあるのでブリッジと言います。両サイドの歯が虫歯でなく治療の必要がなければ1回目は削って型どり、2回目に入ります。両サイドの歯の治療が必要な時はC2、C3の治療をしてからになります。1万5千円位

 

インプラント(自費):CT撮影をして骨の状態などを確認します・CTの費用は2万位、込みの所もあります。インプラント埋入手術後3~6か月、骨とくっつくまで待ちます。

その間1か月毎チェックします。歯ぐきの形を整えるためのキャップを入れて1週間後に型どり、2回目に試適、3回目に被せものが入ります・埋入代と被せ物代合わせて40万位。その後も定期的なメインテナンス(保険診療3千円位)が、長く持たせるためには必要です。必ず通ってくださいませ。


図では噛む面からの虫歯の絵ですが、実際は歯の間からの虫歯が多いです。前歯は噛む面はありませんので、歯の間の虫歯か歯の根元に虫歯ができています。