老化や脳血管障害の後遺症などによって、飲み込む機能(嚥下機能)や咳をする
力が弱くなると、口腔内の細菌、食べかす、逆流した胃液などが誤って気管に
入りやすくなります。その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。
なかでも寝ている間に少量の唾液や胃液などが気管に迷入して起こる不顕性の誤嚥
は、本人も自覚がないため、繰り返し発症することが多いのです。体力の弱って
いる高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。誤嚥そのものは完治
することが難しいため、口腔ケアによって細菌や食べかすを減らし、口腔の清潔
を保つことが安全かつ効果的な予防法です。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
eヘルスネット健康用語辞典より