エナメル質形成不全症は、
エナメル質減形成、エナメル質石灰化不全に分かれます。
原因
全身起因
1.栄養不全
2.発疹性、熱性疾患
3.歯のフッ素症
4.風疹性胎児障害
5.早産
6.放射線障害
7.全身疾患
局所
1.局所の外傷
2.口腔領域の手術
3.出産直後の障害
4.ターナーの歯
5.医原性の異常
遺伝性のエナメル質形成不全8000~14000人に1人
見分け方
1.歯の色調が異常である
2.表面が滑らかでない
3.歯質の欠損がある
4.異常がう蝕に容易には罹患しない部分に認められる
5.特定の歯だけに大きな修復がされている
6.複数の歯に変色や実質欠損が認められ、問題の発生時期が一致している
7.実質欠損部に残存している歯質がう蝕検知液に染まらない
8.第一大臼歯と切歯に併発することが多い
プロフェッショナルケア、指導のポイント
1.フッ化物の局所応用
2.定期健診機関の設定→2~3か月
3.歯ブラシの選択→ヘッドの小さい歯ブラシを別に用意
4.ブラッシング方法→1本磨き、研磨剤なしの歯磨剤
フッ化物の局所応用と、将来補綴を処置を行うまで、咬合位の回復、安定の維持に努めること
癒合歯 乳歯に起きた場合、後続永久歯が1歯欠損の確率が高い
上の歯のABでは65%、下の歯のBCでは74%