西田先生自身が歯周病を治して糖尿病改善につながったことから、国民の皆様に知って欲しい健康のための本です。
ヘモグロビンA1c・・体内に酸素を運ぶヘモグロビンとブドウ糖が結合したもの。血糖値が高いほど結合しやすくなり、血糖値と並んで糖尿病を診断する指標とされています。
アメリカにならい、5.7から6.4%までは全糖尿病・黄信号
6.5%で発症
今は小学生の多くが糖尿病予備軍。香川県では40人のクラスのうち6人の子供がこの状態にあるそうです。(H27年)
40歳以上の男性の2人に1人、女性の3人に1人が予備軍または糖尿病であるそうです。
原因
①夜遅い食事・・夕食を夜7時までにとることは、薬を飲むより効き目がある。国を支える若い世代が夜9時以降にしか食べられない悲しい実態がある。これでは夕食は夜食になってしまう。習い事をしている子供も途中でおなかが空いてジュースやハンバーガーを食べているなら子供の時から糖尿病コースを選んでいるようなものです。
すい臓の休む暇がなくなった・・血糖値を下げるホルモンはインスリンただひとつ。インスリンを分泌する工場もβ細胞しかなく、このβ細胞のある臓器がすい臓。インスリンには大きく分けて基礎分泌、追加分泌がある。基礎分泌は絶食時間も含めて24時間持続する低いレベルの分泌。追加分泌は食事をとった時に一挙に放出されるもの。夜食、間食が増えれば休む暇がなくなる。
1時間でも早くとってすい臓を休ませてあげましょう。
②運動不足
③高脂肪食・・脂の取りすぎ。日本人は遺伝的に高脂肪食に弱い。欧米人は日本人より丈夫なすい臓を持っている。
④単純糖質の取りすぎ・・ブドウ糖、果糖、蔗糖(砂糖)など、分子量が小さく体に吸収されやすい糖質。代表格が清涼飲料水。私たちが体内で消費するブドウ糖は1時間当たり角砂糖1個半(約6g)
缶コーヒー200ml・・4個
野菜ジュース300ml・・6個
スポーツ飲料500ml・・9個
100%オレンジジュース500ml・・10個
清涼飲料水500ml・・15個
温州ミカンⅯ1個・・3個
ご飯は複合糖質で制限する必要はありません。
⑤早食いと軟食
唾液の分泌を激減・・味は唾液に溶けると感じられるため唾液が減れば味覚が落ち、濃い味や刺激の強い味を求めるようになる。流し込めるような食事、カレーハンバーグ、オムライス、グラタンばかりではいけない。難色を続けるとローソクを吹き消せない、アの発音ができない、これは口の周りの筋肉が広がらないため。こうした状態の親が気づかないこともあり、医師や歯科医師も教えてくれないことも多いので国民一人一人が自覚して家族を守るしかないありません。
歯周病の糖尿病患者さんが歯科で歯周病の治療をした後はインスリン注射代毎月2万5000円が、飲み薬1種類になり毎月500円程に。これは慢性炎症の改善をしたからです。高熱が大きな炎症だとすると歯周病は小さな炎症ですが長く続くことで健康寿命を損なう。
糖尿病の三大合併症「シ‣メ・ジ」・・「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「とうにょうびょう腎症」これは細い血管のダメージ
高血圧高脂血症の患者さんにも見られる命に関わる合併症「エ‣ノ・キ」・・「末梢動脈疾患(壊疽)」「脳血管障害(脳梗塞・脳出血)」「心血管障害(狭心症・心筋梗塞)」これは太い血管のダメージ
糖尿病は血管病 歯周病も血管病ととらえられる。血管が若々しければ顔色も良い。(歯ぐきの色も炎症がなければピンクでつややかです。)
化粧品に高いお金を払うよりも生き生きした血管を目指しましょう。
動脈硬化は遺伝の影響が大きい。
お口は食べ物の入り口・・命の入り口
黴菌の入り口・・病の入り口
糖尿病の方でインプラント周囲炎が人工股関節の手術後に骨髄炎を発症
災害後の肺炎が増えるのはお口のケア次第
妊婦さんの歯肉炎は赤ちゃんにも影響する
CRPが0・02以下なら健康
歯周炎0.3mg/dl前後
犬の歯周病はやわらかいドッグフードばかり与えているから。
洗口剤や薬の使用は戦争と同じ。悪玉菌と一緒に善玉菌も死んでしまう。
お口に花を善玉菌を増やすロイテリ菌。
赤ちゃんの夜泣きもロイテリ菌
歯周病は歯肉炎と歯周炎と言った方が炎がつくので伝わりやすいのでは?
歯垢はプラークでなく 歯糞 の方が伝わる
歯周病はペリオではなく 歯腐れ病
お尻だって洗ってほしい→お口だって洗ってほしい
先生のおすすめする歯磨きグッズのご紹介
スイスのクラプロックス、CS5460,歯ぐきマッサージにCSスマート
オーラルケアフロス
歯磨剤:アパガード、オーラルピース
西田先生ご自身による血糖値実験:食べる時間が大切!
天下一品のラーメン生姜焼きセットを夜6時半:翌朝血糖値90ml/dl
夜11時:翌朝血糖値136ml/dl 正常値は99ml/dl以下 先生は80ml/dl以下とお考え
夜は内臓を休ませる時間・・お腹が空いても内臓の声なき声に耳を傾ける
インスリン分泌能力は一度失われると元には戻れない
唾液は万能の霊水・・1日、1.5l
歯科医院はお口の神社、痛くなくてもお祓いやお清めに!
2018.3.10発行